【11月11日 AFP】アカデミー賞(Academy Awards)受賞の映画監督ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)氏(86)から1970年代に暴力的にレイプされたと、フランスの元女優が公表した。これに対しポランスキー氏側は10日、訴訟を起こす姿勢を示したが、過去の性的暴行の告発が相次いでいる同氏への風当たりはいっそう強まっている。

 ポランスキー氏は、1978年に俳優ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)の米ロサンゼルスの自宅で当時13歳の少女をレイプしたことを認めた後フランスに逃れ、現在もそこで暮らしている。同氏は元女優が公表した内容を否定しているが、仏映画界には同氏を支持する声はほとんどない。

 写真家で元女優のヴァレンティナ・モニア(Valentine Monnier)さんは、18歳だった1975年にスイスのスキーリゾートのグシュタード(Gstaad)のポランスキー氏の別荘で「極めて暴力的」に襲われレイプされたと訴えている。

 モニアさんは襲われたときに錠剤を無理やり飲まされそうになったと述べ、その後ポランスキー氏は涙ながらに謝罪し、誰にも言わないよう約束させられたと明らかにした。

 仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)が掲載した公開書簡の中でモニアさんは「私は死ぬと思った」と述べた。パリジャン紙はモニアさんにインタビューをしたほか、目撃者に連絡を取ってモニアさんの話の内容が事実だと確認したとしている。

 ポランスキー氏の弁護士エルベ・テミム(Herve Temime)氏は声明でAFPに、「ポランスキー氏は最も強い言葉でこのレイプの告発に反論している」と語り、「われわれは、今回の公表が行われたことに対して法的措置を取るべく作業中だ」と述べた。

 フランスでは先週、仏女優アデル・エネル(Adele Haenel)さんが、12歳当時、初めて出演した映画の監督からセクハラを受けたと明らかにし、映画界に衝撃が走ったばかり。エネルさんは9日、モニアさんを支えるため声を上げようと呼び掛けた。(c)AFP/Joseph Schmid