【9月17日 AFP】米南部を襲った大型ハリケーン「フローレンス(Florence)」による洪水被害が広がっている。ノースカロライナ州などで豪雨が続いており、災害当局者は16日、南東部一帯で今後ダムの決壊や地滑りが発生し、破滅的な被害をもたらす恐れがあると警告した。死者はこれまでに15人に上り、被害額も数十億~数百億ドルに達するとみられている。

 フローレンスは14日に南部ノースカロライナ州ライツビル・ビーチ(Wrightsville Beach)付近に上陸した後、熱帯低気圧に勢力を弱め、同州とサウスカロライナ州をゆっくりと通過。すでに川が増水していたところに大雨をもたらしており、当局はさらに死者や家屋などの被害が出かねないと懸念している。

「水位が次第に上がっているのを見ると不安になる」。ノースカロライナ州グリフトン(Grifton)の住民、デニース・ハーパー(Denise Harper)さんは、近くを流れるヌ―ス川(River Neuse)や小川の状況を心配する。大勢の住民がすでに避難しているという。

 カテゴリー1の勢力で上陸したフローレンスはこれまでに、ノースカロライナ州で10人、サウスカロライナ州で5人の死者を出している。停電世帯はノースカロライナ州では50万世帯弱に減り、サウスカロライナ州では約2万世帯。ノースカロライナ州では避難施設158か所に1万5000人が避難している。

 米連邦緊急事態管理庁(FEMA)のブロック・ロング(Brock Long)氏は「残念ながら、向こう数日間は(大雨などによる被害が)続くだろう」と米FOXニュース(Fox News)の番組で語った。

 ロング氏は、現在の熱帯低気圧について、すでに増水した地域一帯に影響を広げていることから大きな被害がさらに出ると指摘。特に懸念されることとしてダムへのリスクを挙げ、今月の熱帯暴風雨による大雨ですでに貯水量が増えていたダムが決壊する恐れもあるとして、住民に当局からの情報に注意するよう呼び掛けている。(c)AFP/Sébastien DUVAL